調査実施日:2026年2月24日有効回答数:1,231名(経験者ベース:718名)実施:

株式会社clabo編集部では暗号資産の月間投資額に関する調査を実施しました。

投資経験者の45.7%が「1〜5万円」と回答し、これが最多のレンジであることがわかりました。

興味深いのは、経験年数によって投資行動が大きく異なるということです。

経験1年未満の初心者層では約半数が毎月の投資額がゼロとなっており、経験を積むにつれて投資額が増えていく傾向がみられます。

また、投資額を抑える理由として「リスクへの恐怖心」を挙げた人が46.9%と最も多く、情報リテラシーの不足も投資拡大を阻む要因として上位にあることが明らかになりました。

図解の例

約半数が「1〜5万円」──少額・積立型が投資の主流に

直近3か月の平均として毎月いくら暗号資産に投資しているかを尋ねたところ、「1〜5万円」と回答した経験者は328名(45.7%)と最も多い結果になりました。

次いで「0円(投資していない月が多い)」が202名(28.1%)、「6〜10万円」が131名(18.2%)、「11万円以上」が57名(7.9%)と続きます。

※経験者718名ベース。割合は小数点第2位を四捨五入。

月間1〜5万円という水準は、日常の生活費を圧迫しない範囲での積立型投資に該当します。

実際に、この金額で投資している理由について「将来の資産形成として積立にしている」と回答した人は226名(31.5%)と、実に3人に1人近くの割合です。

資産形成を目的とした堅実な運用スタイルが投資経験者の多数派であることがわかりました。

過半数が投資ペースを「変わらない」──堅実さが浮き彫りに

この1年間で投資額に変化があったかを尋ねたところ、「変わらない」と回答したのは380名(52.9%)と過半数を占めました。

「増えた」が155名(21.6%)、「減った」が142名(19.8%)という結果から、相場の変動に対して過度に反応せず、一定のペースを堅持する投資行動が広く見られることがわかります。

変化の状況

回答数

割合

変わらない

380名

52.9%

増えた

155名

21.6%

減った

142名

19.8%

わからない/覚えていない

41名

5.7%

初回投資は8割以上が10万円未満──小さく始める傾向が定着

初めて暗号資産に投資した際の金額について質問したところ、「1万円未満」が298名(41.5%)と最も多く、「1〜10万円未満」の281名(39.1%)を合わせると、経験者の81%が10万円未満の少額で投資をスタートさせていることがわかります。

「10〜50万円未満」は106名(14.8%)、「50万円以上」は33名(4.6%)にとどまります。現在の保有額についても75%が100万円未満となっており、少額からスタートして継続的に積み上げていくパターンが多数派であることがわかりました。

初回投資額

回答数

割合

1万円未満

298名

41.5%

1〜10万円未満

281名

39.1%

10〜50万円未満

106名

14.8%

50万円以上

33名

4.6%

経験年数で投資行動が大きく変化──初心者から上級者への段階的な成長

では、経験年数によって投資額がどのように変わるのでしょうか。

投資経験年数別に月間投資額を分析してみると、習熟度に応じた顕著な変化が見られます。経験1年未満の初心者層では約半数が投資額ゼロと回答しており、投資リズムがまだ確立されていない状況です。

経験1〜3年の段階で月1〜5万円の投資習慣が定着し始め、3〜5年以降は6〜10万円層が拡大する傾向がみられます。さらに経験5年以上の上級者層では投資戦略が多様化し、大口投資家(21万円以上)の割合が拡大するなど、二極化が進むことがわかりました。

■ 経験1年未満(初心者) n=208

投資額

割合

0円(投資なし)

51.0%

1〜5万円

37.0%

6〜10万円

8.7%

11万円以上

3.4%

特徴:約半数がまだ投資習慣を確立できていない段階。

■ 経験1〜3年(初級者) n=293

投資額

割合

1〜5万円

56.3%

6〜10万円

20.8%

0円(投資なし)

19.1%

11万円以上

3.8%

特徴:月1〜5万円の定期投資が定着し始める段階。

■ 経験3〜5年(中級者) n=124

投資額

割合

1〜5万円

41.9%

6〜10万円

26.6%

0円(投資なし)

17.7%

11万円以上

13.7%

特徴:6〜10万円層が増加し、投資額を引き上げる傾向。

■ 経験5年以上(上級者) n=93

投資額

割合

1〜5万円

36.6%

6〜10万円

20.4%

21万円以上(大口)

17.2%

0円(投資なし)

14.0%

特徴:投資スタイルが多様化し、大口投資層も目立つ段階。

投資額を抑える理由は「リスクへの恐怖心」が最多──情報不足も課題

投資額をそのレンジに設定している主な理由について質問した結果(複数回答)、最も多かったのは「リスクが怖いので少額にしている」で337名(46.9%)でした。

次いで「将来の資産形成として積立にしている」が226名(31.5%)、「生活費を優先している(余剰資金の範囲)」が206名(28.7%)と続きます。

また「情報収集や判断に自信がないため抑えている」が123名(17.1%)、「税金や確定申告が不安で増やしにくい」が90名(12.5%)と、情報面や制度面の不確実性も投資行動を制約する大きな要因として作用していることが明らかになりました。

順位

理由

回答数

選択率

1

リスクが怖いので少額にしている

337名

46.9%

2

将来の資産形成として積立にしている

226名

31.5%

3

生活費を優先している(余剰資金の範囲)

206名

28.7%

4

短期で利益を狙うため、資金を厚めにしている

155名

21.6%

5

相場次第で額を変える(固定しない)

133名

18.5%

6

情報収集や判断に自信がないため抑えている

123名

17.1%

7

税金や確定申告が不安で増やしにくい

90名

12.5%

情報への不安が価格変動と同程度──判断の根拠となる情報不足

続いて、投資に対して感じる不安について聞いてみました。最多は「情報の正しさが判断できない」で308名(42.9%)、「価格変動が激しい」が275名(38.3%)、「売買タイミングが分からない」が269名(37.5%)、「税金・確定申告が不安」が257名(35.8%)という結果です。価格リスクへの不安と並んで、情報の信頼性評価に関する不安が投資家の意思決定に大きな影響を与えていることが浮かび上がりました。

※複数回答。経験者718名ベース。

半数以上が「長期保有」を重視──短期的な値動きより安定重視

現在の投資スタイルについて質問したところ、「長期保有が中心」と回答した経験者が363名(50.6%)と過半数を占めました。「短期売買が中心」の214名(29.8%)、「両方を使い分けている」の108名(15.0%)と続きます。

長期保有を選択している背景には、短期的な価格変動への対処が困難であること、そして積立による資産形成を優先するという投資姿勢が反映されているようです。

投資スタイル

回答数

割合

長期保有が中心

363名

50.6%

短期売買が中心

214名

29.8%

両方を使い分けている

108名

15.0%

現在はほとんど取引していない

33名

4.6%

まとめ

今回の調査から、国内の暗号資産投資経験者における月間投資額の中央値は「1〜5万円」のレンジにあり、少額・積立型の投資が主流であることが明らかになりました。投資額の規模は経験年数に応じて段階的に拡大し、3年を超えたあたりから投資行動の分岐が生じる傾向があります。

一方で、投資額を抑制する要因としてリスク回避心理(46.9%)と情報リテラシーの不足(17.1%)が上位に並んでおり、投資家層の裾野拡大に向けた重要な課題として浮かび上がります。価格変動リスクへの理解促進と、信頼性の高い情報へのアクセス環境の整備が、市場の健全な成長を支える重要な要素となるでしょう。

調査概要

調査名

暗号資産投資家実態調査「毎月の投資額レンジ(初心者〜上級者別)」

調査実施日

2026年2月24日

調査方法

インターネット調査

調査対象

国内在住の男女(暗号資産投資経験の有無を問わず)

有効回答数

1,231名(投資経験者ベース:718名)

性別構成

男性 59.5%/女性 40.5%

主要世代

Y世代(1982〜1996年生まれ)37.8%、氷河期世代(1971〜1981年生まれ)28.2%

実施機関

Knownsbiz編集部

本記事は情報提供を目的としており、投資勧誘を目的としたものではありません。暗号資産への投資には価格変動リスク・流動性リスク・規制リスク等を含む重大なリスクが伴います。過去の値動きは将来のリターンを保証しません。投資判断はご自身の責任のもとで行ってください。