「暗号資産(仮想通貨)って怪しくないの?」
周囲からそう聞かれたり、自分自身がそう感じたりしたことはありませんか?
本調査(n=1,486)によれば、「仕組みがよくわからないから怪しい」と感じている人は23.3%、「価格変動が激しすぎる」と感じる人は21.1%にのぼります。
一方で、正しく理解して投資を続けているユーザーも着実に増えています。あなたの世代や経験と照らし合わせながら、暗号資産に対するリアルなイメージの実態をご覧ください。
調査属性
区分 | 回答数 | 構成比 |
|---|---|---|
男性 | 860名 | 57.9% |
女性 | 626名 | 42.1% |
世代 | 回答数 | 構成比 |
|---|---|---|
Y世代(ミレニアル世代)1982〜1996年生 | 553名 | 37.2% |
氷河期世代(団塊Jr・Z世代の親)1971〜1981年生 | 407名 | 27.4% |
Z世代 1997〜2012年生 | 208名 | 14.0% |
バブル世代 1965〜1970年生 | 134名 | 9.0% |
新人類世代 1956〜1964年生 | 123名 | 8.3% |
しらけ世代・団塊の世代 | 61名 | 4.1% |
暗号資産の認知・知識レベル

まず、暗号資産についてどの程度知っているかを聞きました。「なんとなく知っている」が最多で41.7%(619名)、「仕組みも含めてよく知っている」が24.1%(358名)と続きます。
一方、「言葉は知っている程度」は23.4%(347名)、「ほとんど知らない」は10.9%(162名)でした。"知っている"と"説明できる"の間には大きなギャップが存在しており、名前は聞いたことがあっても、実際の仕組みや仕組みを人に説明できる水準には達していないユーザーが多数派であることが読み取れます。
投資経験の実態|2人に1人がまだ未参入

暗号資産(仮想通貨)への投資経験を問うと、「投資経験はない」が最多の50.6%(752名)。現在も投資している層は33.7%(501名)にとどまり、過去に投資していたが現在はやめているという層も15.7%(233名)存在します。
国内での暗号資産市場は急成長を遂げているものの、依然として潜在投資家の多くが市場の外側にとどまっている実態が明らかになりました。
「知っているが、やらない」という層が多いことは、情報やイメージの壁が行動の障壁になっていることを示唆しています。
現在でも「仮想通貨=なんとなく怪しい」という感覚を持つ方は多いようです。
その正体は何なのでしょうか。あなたが感じた不安の理由を一緒に探ってみましょう。
「怪しい」と感じる理由ランキング(複数回答)

暗号資産を「怪しい、またはどちらかといえば怪しい」と感じる理由を複数回答で聞きました。
最多は「仕組みが難しくてよくわからないから」の23.3%(346名)で、「価格変動が激しすぎる」21.1%(314名)、「詐欺の話をよく聞くから」19.2%(286名)が続きます。
「法律やルールが整っていない印象がある」14.3%(213名)、「取引所・サービスがよくわからない」9.2%(137名)、「SNSで怪しい勧誘を見た」8.0%(119名)、「周りでやっている人が少ない」7.7%(115名)なども理由として挙げられました。
注目すべきは、トップに立った「仕組みへの無理解」です。価格変動リスクや詐欺被害といった客観的なリスクよりも、「よくわからない」という認知的な不安が最大の障壁になっているという事実は、業界全体の教育コンテンツが必要不可欠であるという重要なシグナルとなります。
世代別にみる「怪しい」意識のクロス分析

「怪しい」と感じる理由には、世代によって違いが見られます。デジタルネイティブであるZ世代は、SNS上での勧誘や詐欺情報に接触する機会が多く、SNSリテラシーと同時に暗号資産への慎重な眼差しを持っていると考えられます。
一方、バブル世代や新人類世代では、そもそも「仕組みが難しい」という壁が最も高く、参入のきっかけが必要となります。
Y世代(ミレニアル世代)は投資経験者の比率が最も高く、情報収集にも積極的な層が多くなっています。
世代 | 生年 | 人数 | 情報収集 |
|---|---|---|---|
Z世代 | 1997〜2012年生 | 208名 | YouTubeが最多 |
Y世代 | 1982〜1996年生 | 553名 | SNS+ニュース |
氷河期世代 | 1971〜1981年生 | 407名 | ニュースサイト |
バブル世代以上 | 1970年以前生 | 318名 | テレビ |
暗号資産の情報接触場所

直近1か月で暗号資産の情報を見聞きした場所を複数回答で聞いたところ、最多は「ニュースサイト」38.4%(571名)で、「SNS」36.7%(546名)、「YouTube」31.6%(469名)、「テレビ」31.2%(463名)と続きます。
「ほとんど見聞きしていない」は15.8%(235名)にとどまり、多くの人が何らかの形で暗号資産の情報に触れていることがわかります。
また、投資判断の情報収集先としては「YouTube」27.0%(401名)がトップで、「ニュースサイト」18.1%(269名)、「SNS」17.0%(253名)が続きました。
不安解消のために必要な情報ランキング(複数回答)

「どんな情報があれば暗号資産への不安が減りそうか」を複数回答で聞いたところ、最多は「安全な取引所やサービスの選び方」44.4%(660名)でした。「失敗例・注意点のまとめ」35.5%(527名)、「詐欺の見分け方チェックリスト」34.9%(518名)、「仕組みをやさしく説明した資料」33.3%(495名)と続き、「税金の基本ガイド」27.4%(407名)、「専門家の解説(動画・記事)」25.6%(380名)も高い割合を示しました。
「特に必要ない」は17.4%(258名)にとどまり、大多数の人が何らかの形で情報ニーズを持っていることが明確になりました。
この結果は、暗号資産(仮想通貨)市場の普及に向けて、「どこが安全か」「どんな失敗があるか」「詐欺をどう見分けるか」という実践的・防衛的な情報こそが求められていることを示しています。
理論的な仕組み解説よりも、リスク管理と安全確保に関する情報を収集することが重要だと、ユーザーは考えているようです。
投資経験者に見る経験年数と参入動機
投資経験者の経験年数を見ると、「1〜3年」が最多で17.8%(264名)、「3〜5年」11.7%(174名)、「1年未満」11.2%(167名)、「5年以上」7.9%(118名)でした。
比較的新しい参入者が多い一方で、5年以上の長期投資家も一定数存在しています。初回投資額は1万円未満が最多(16.9%)で、少額から始める傾向が強いです。月間投資額でも1万円未満が20.5%と最多であり、積立・分散投資のスタイルが主流になっていることが読み取れます。
怪しいイメージを払拭するために、業界が取り組むべきこと
本調査から見えてくるのは、「暗号資産=怪しい」というイメージが根強く残っているものの、その根本原因は「理解の欠如」にあるという事実です。
法整備の進展(金融商品取引法・資金決済法の改正)や、JVCEA(日本暗号資産取引業協会)による自主規制の強化により、国内の暗号資産環境は着実に整備されてきています。しかし、そのような制度的変化がユーザーの認識に届いていません。
特に「安全な取引所の選び方(44.4%)」が最も求められている情報であるという結果は、取引所の選定基準である金融庁登録、資産の分別管理、二段階認証対応、サポート体制をわかりやすく提示する教育コンテンツへの需要の高さを示しています。
また「詐欺の見分け方チェックリスト(34.9%)」のニーズは、SNSやSNS上でのなりすまし詐欺が依然として深刻な問題であることを反映おり、暗号資産の正しい知識を広め、詐欺から身を守る実践的な情報を届けることが、業界全体の信頼回復と普及につながるといえます。
投資経験者の行動特性|初回少額・長期積立が主流
投資経験者の初回投資額をみると、「1万円未満」が最多の16.9%(251名)で、「1〜5万円」11.2%(166名)、「5〜10万円」10.2%(152名)と続きます。月間投資額でも「1万円未満」が20.5%(305名)と最多で、少額から継続的に積み立てるスタイルが主流でしょう。
経験年数では「1〜3年」が17.8%(264名)と最多で、「3〜5年」11.7%(174名)、「1年未満」11.2%(167名)と続きます。5年以上の長期投資家も7.9%(118名)います。
これらの数字は、暗号資産(仮想通貨)投資が「一攫千金」ではなく、少額から長期的に資産形成を行う手段として定着しつつある実態を示しています。怪しいイメージが根強く残る中でも、着実に投資家層は広がっているのです。
まとめ
「怪しい」というイメージは、情報不足から生まれることが多いです。本調査でも、正しい知識を持つことで不安が解消されたというユーザーが多く存在すると考えられます。
あなたがもし暗号資産に対して漠然とした不安を感じているなら、まず信頼できる情報源から基礎知識を学ぶことが第一歩です。
世代を超えて投資家層が広がる今、自分なりの判断基準を持つことがより重要になっています。
調査概要
調査名 | 「暗号資産=怪しい」意識と世代別イメージに関する調査 |
|---|---|
調査主体 | 株式会社clabo編集部 |
調査対象 | 全国の男女 1,486名 |
調査方法 | インターネット調査 |
調査時期 | 2026年2月 |
年齢構成 | Z世代14.0%、Y世代37.2%、氷河期世代27.4%、バブル世代以上21.4% |
性別構成 | 男性57.9%、女性42.1% |
本レポートは情報提供を目的としており、いかなる投資勧誘や助言を構成するものではありません。暗号資産投資には高いリスクが存在し、投資判断は自己責任で行ってください。本レポートの内容の正確性、完全性、有用性について、いかなる保証も提供いたしません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の判断で行い、必要に応じて専門家の助言を求めてください。

